メッセージ

傍嶋賢(一般社団法人CLEAN&ART 代表理事)

一般社団法人CLEAN&ART代表理事の傍嶋です。

渋谷区では、現在多くの方々が落書きの問題で困っている状況です。

今回のインクルーシブ・アート壁画を実施した東京都交通局の渋谷自動車営業所も20年近く、落書き問題に苦しんできました。200mもある壁面には、数多くの落書きがありました。

様々な関係者方々のご協力により、2022年1月には壁面を綺麗に塗りなおし、同年10月には巨大な壁画が完成しました。

今回のテーマである「インクルーシブ・アート」では、障害のある方と無い方が原画作りワークショップ、現場での壁画制作に参加し、互いの個性や価値観を認め合い、ゆるやかにつながり支えあうことで、より一層力を発揮が実現出来たと思います。

今後も、地域課題の解決する取り組みを多様な方々と繋がりあって、インクルーシブな社会の実現を目指して行きたいと思います。

龍円愛梨(東京都議会議員)

スペシャルニーズ(障がい等)がある人もない人も、子どもから大人までのべ250人以上が制作に参加した「渋谷みんながつながるインクルーシブアート」では、私の想いと夢をたくさんの方と共有して、一緒にカタチにしていただきました。一生涯忘れない、幸せで貴重な経験となりました。

このアートが誕生したのは2022年11月です。多様な関係者に参画いただきながら、1年以上かけて調整を進めたプロジェクトです。その過程は、「インクルーシブへの挑戦」とも言える活動だったと思います。立場の違う方たちが「同じビジョン」を共有し、最後はみんな笑顔でプロジェクトを終えられ、本当に喜びで胸がいっぱいで、心から感動しています。

舞台は、渋谷都営バス営業所の壁で、東京都交通局が所有しているものです。一方で、アート支援は東京都生活文化局が担当です。「縦割り行政」などと揶揄されることもある東京都行政ですが、交通局と生活文化局の担当者様は、しっかりと横連携をしてくださいました。過程においては、東京都との渋谷区とが話し合う場面もありました。さらに。プロジェクトの実施主体は、渋谷区障害者団体連合会(渋障連)と一般社団法人CLEAN&ARTという異色の2団体がコラボレーションでした。これまで協働したことがないような複数の行政と民間の関係者が、同じ目標のために動くには、相互理解、歩み寄り、調整が必要でありましたが、ありがたいことにすべての関係者が忍耐強く柔軟に協力してくださいました。このプロジェクトが成功した背景にはそういった数多くの皆様のご努力と協力があってのことです。

薬丸義人(渋谷区議会副議長)

このたび、渋谷区でかねてからの課題であった200mにおよぶ落書きが解消できたこと、それもインクルーシブ・アートの壁画として生まれ変わったことは感激の一言です!

ご尽力・ご協力いただいた多くの皆さまに心より感謝申し上げます。

この壁画の制作には、原画づくりのワークショップや現地でのペイントなど、幼児からシニアまで、障がいの有無を問わず本当に多様な方々に『ちから』を発揮していただきました。

これこそ、渋谷区が基本構想に掲げる『ちがいを ちからに 変える街。渋谷区』が形になったものだと感じています。

今後もこうした取り組みが『シブヤスタイル』として、区内外を問わず拡がっていくことを願っています。

森田由紀(渋谷区議会議員)

渋谷区議会議員の森田ゆきです。

渋谷駅周辺をはじめとする区内全域に多くの落書きが存在し、これまで治安を守る上でも大きな課題となっていました。

令和3年より3年計画で落書き消去事業がスタートし、
この度のインクルーシブアート活動は、渋谷区の落書き消去事業の新たな一歩につながったと感じています。


渋谷区東の都営バス営業所に描かれていた落書きは、全長約200mにおよぶ渋谷区一の落書きスポットでした。

その巨大な壁は、このたび東京都と渋谷区の連携により「みんながつながるインクルーシブアート」として生まれ変わりました。

障がいのある子を持つ保護者からは、「いつも渋谷区には自分の子が支援されてきたけど、まちづくりの参加者として、支援する側になれたことは本当に嬉しかった」という声もありました。

アートの力は渋谷の未来につながり、障がいのある人ない人も混ざり合って、
インクルーシブなアートコミュニティ形成に発展していくよう、
この取り組みを引き続き応援していきます。